渦巻ホーンの構造
渦巻ホーンの構造をご紹介します。
渦巻ホーンとは
右の写真の様な形状のホーンで、主に樹脂で出来た内部が渦巻き形状に なっている共鳴管が付いたホーンです。 最近の高級国産車では標準で取り付けられている車両もあります。
渦巻ホーンの内部構造、名称、主な機能は次の通りです。
- 端子
ホーンを鳴らす為に必要な電気を内部に伝えます。 - 接点
コイルに流す電気をON/OFFします。
通常は閉じていてコイルへ電気を流しますが、シャフトが動くと接点は開きコイルへの電気を遮断します。 - コイル
電気を流して磁力を発生させます。 - ポール
コイルが磁力を発生させると磁化され電磁石となります。 - シャフト
磁化されたポールに引き寄せられて動きます。 - 振動板(ダイヤフラム)
シャフトがポールに引き寄せられた後に元の位置に戻す力(バネ)となります。
また、往復運動による振動で空気を震わせ音を発生させます。 - 共鳴管(カーリング)
空気の振動(音)を共鳴させ増幅します。
ホーンが鳴るしくみ
- 自動車のホーンボタンを押すと、端子から電流がホーン内部の接点、コイルを流れ、もう片方の端子へと電流が流れます。
- コイルに電流が流れるとポールが電磁石となり、シャフトを引き寄せます。
- 渦巻ホーンは平型ホーンと違いシャフトはポールと接触しません。
- シャフトがポールに引き寄せられると、接点が開き電流が遮断されます。
- 電流が遮断させるとポールは反磁化され、シャフトを引き寄せる力がなくなります。
- シャフトを引き寄せる力がなくなると、振動板がバネとなり、元に戻り接点を閉じます。
- 接点が閉じると再びコイルに電流が流れます。
- 振動板がへこんだり、もどったりする振動板の往復運動で空気が振動します。
- 振動した空気は共鳴管の中を通って共鳴することで音が増幅されて音が放出されます。
◇ポイント!◇
渦巻ホーンはトランペット等の管楽器と同じ原理で音が増幅されますので響きのある音「パ・パー」が特徴です。
ホーンボタンを押している間は平型ホーンと同様に
接点が閉じる・振動板がへこむ
→接点が開く・振動板がもどる
→接点が閉じる・振動板がへこむ→接点が開く・振動板がもどる
→接点が閉じる・振動板がへこむ→接点が開く・振動板がもどる
→.........の動作を繰り返し行っています。
◇ポイント!◇
この繰り返しの速さがホーンの周波数になります。